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秘書の声で基地の騒ぎの状態は想像できた…
そしてこれまで自分の部隊から総統大本営に召喚された者はいなかった。
ついにきたか…
スコルツェニィはそんな感慨を持った。
『副官のラドルに、直ぐベルリンに来るよに伝えてくれ!』
スコルツェニィは秘書に命じた。
『私の部屋に行って軍服と洗面用具をまとめるように言いたまえ。
ところで…いったい何の用件で呼ばれたのか…
見当はつかないのか?』
スコルツェニィの問いに対して…
秘書は、
『いいえ、ただ緊急と言うだけで…内容はさっぱりわかりません』
彼女はそう答えるだけだった。
スコルツェニィの頭の中には、様々な考えが渦巻いていたが…
彼はともかく飛行場に急いだ。
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