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残る仕事は…ホテルの中で頑張っている、イタリア兵達をどうするかであった。
スコルツェニィはソレティ将軍を伴い、ホテルを防備していた司令官に会いに行った。
彼らはホテルの奥まった一室におり…
スコルツェニィはそのドアの前で叫んだ。
『司令官に会いたい!すぐに出て来ていただきたい!』
程なくして…頭の禿げた男が出てきた。
彼は大佐の階級章を付けていた。
『即時降伏を要求する。ムソリーニ閣下は我が方が確保した。
建物も我々が制圧した。
1分以内に返答をいただきたい!』
スコルツェニィの言葉を、ソレティが通訳して伝えた。
そして、ソレティは相手の大佐に何かを耳打ちした。
大佐が部屋に消えた後、スコルツェニィはソレティに聞いた。
『将軍…一体何を?』
ソレティはにやりとして答えた。
『ん?ここで死ぬだけが人生ではない…と言ったが?
後少し待とうじゃないか、スコルツェニィ隊長。』
そして…その数秒後、彼の大佐が中身の入ったワイングラスを手に出てきた。
彼はスコルツェニィとソレティに、グラスを渡し…
『勝利者に乾杯…』
と言って、自らもグラスを上げた。
『ご英断に感謝する』
スコルツェニィも、そう言って グラスを干した。
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