幕あい…

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スコルツェニィが驚いていると…またしても、電話が鳴った。 電話の主は…ラステンブルクにいるヒトラーであった。 『本日、君は歴史に残る偉大な指命を達成した。 君は私の大切な友人、ムソリーニを助け出してくれた…この功績に報い、君に騎士鉄十字章を授与し…SS少佐に昇進させる。』 ヒトラーの声も、喜びに満ちた明るいものであった。 その後もヒトラーから電話を引き継いだ、ゲーリングが祝福と賛辞の言葉を送り… 続いて、カイテル元帥やヨードル上級大将などが電話に出て…賛辞を述べた。 まるで大本営全体が、スコルツェニィを祝福しているかの様であった。 この後も、スコルツェニィの功績を讃え…色々な催しが行われた。 ムソリーニもスコルツェニィに対し、イタリアの勲章を与え…彼に感謝の意を示した。 スコルツェニィは今や…誰もが知る英雄となっていた。 ドイツの最高指導者達は、この英雄スコルツェニィを競って自宅に招待した。 リッペントロップ外相、ボルマン総統執務室室長、ゲッペルス宣伝相…そしてヒトラーも、非公式…つまりプライベートの集まりにスコルツェニィの出席を求めた。 彼は社交界のスターになろうとしていた。
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