第四章…ワルキューレは降りず

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彼らが目的地のテンペルホーフシェーネベルク地区に入ったのは、それから20分後の事であった。 情報は指揮車に積んである二つの無線機… 片方の無線機のチャンネルは、国内予備軍で使用しているチャンネルに合わせてあり、ここから彼らの配置展開と… 今の状況が手に取る様に解った。 目指すハーゼ少将の部隊は、この地区にある親衛隊本部へと圧力を掛けていた。 その動きは殊の外散漫で…本部に詰めた親衛隊員達は、あちこちにバリケードを作り拳銃で武装し… 自分達の10倍の兵力のある予備軍部隊と、睨み合いを続けていた。 その状況をスコルツェニィは、二つの無線機を使い把握していた。 彼は、親衛隊本部を包囲している部隊の、指揮官を狙う事にし… その指揮官の居場所を探った。
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