第四章…ワルキューレは降りず

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その布陣は左右100、スコルツェニィのいる本隊が300であった。 作戦としては… 左右の100が陽動をしている隙に… スコルツェニィ率いる本隊300が、予備軍指揮官のいる地点に強襲をかける… と言うものであった。 狭い地域での市街戦のため、3000と500の兵力差は…さして問題ではなかった。 左の部隊はラドルが率い、右の部隊は、もう一人の副官、フェルカーサム中尉が率いる事になった。 左右の部隊が突入する時間は…10分後の4時40分とされ… スコルツェニィ率いる本隊は、それから5分後に突入する事になった。 つまりは、時間差で混乱を誘い… 予備軍指揮官の周りが手薄になった瞬間を叩く… これがスコルツェニィ達の狙いだった。
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