第四章…ワルキューレは降りず

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そして10分後… 『こちらラドル!定位置に付きました。』 『こちらフェルカーサム!準備完了!』 左右の部隊を任せた、指揮官達から連絡が入った。 『では諸君、手筈通りやってくれ!』 スコルツェニィはそう命じた。 それから数秒後、機関銃の発砲音があちこちから聞こえた。 ラドルとフェルカーサムには、あくまでも威嚇射撃に止めるように言ってあった。 そして、スコルツェニィの率いる部隊兵達は… その手の銃撃にも手慣れたもので… 彼らの放つ弾丸は、予備軍兵士達の身体スレスレを飛んで行った。 この攻撃により、優勢だったはずの予備軍部隊は… たちまち混乱した。
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