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そしてヒトラーはまた話しだした。
『この任務を君に命じる、今の戦争において、極めて重大な任務である。
その達成のためには、権限内であらゆる事をやれ。
さすれば成功は間違いない。
そして…この任務は完全に秘匿せよ。
君以外でこれを知っているのは五人だけだ。』
スコルツェニィはヒトラーを見つめ…黙って聞いていた。
『この作戦のために君を空軍に転属させる。
空挺部隊司令官であるシュトゥデント大将には、すでに連絡した…
細かい点は彼と相談せよ。
ムソリーニ氏が何処に居るかは…スコルツェニィ、君自身で捜してくれ。
君からの朗報を待つ。
頑張りたまえ。』
ヒトラーはそう言うと、スコルツェニィの手を、両手で握った。
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