第一章…ベニト・ムソリーニ救出作戦発動。

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そしてヒトラーはまた話しだした。 『この任務を君に命じる、今の戦争において、極めて重大な任務である。 その達成のためには、権限内であらゆる事をやれ。 さすれば成功は間違いない。 そして…この任務は完全に秘匿せよ。 君以外でこれを知っているのは五人だけだ。』 スコルツェニィはヒトラーを見つめ…黙って聞いていた。 『この作戦のために君を空軍に転属させる。 空挺部隊司令官であるシュトゥデント大将には、すでに連絡した… 細かい点は彼と相談せよ。 ムソリーニ氏が何処に居るかは…スコルツェニィ、君自身で捜してくれ。 君からの朗報を待つ。 頑張りたまえ。』 ヒトラーはそう言うと、スコルツェニィの手を、両手で握った。
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