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私立アッシュフォード学園。
「先生ー」
900年前皇帝をやっていた者が、こんなところで社会の先生をしているのも我ながら変だとは思う。
だが、それだけの理由はある。
……理事長に指名されたのだ。
もちろん最初は断固拒否した。
しかし、強引に入れられた。
「どうした、紅月」
カレンはこの学園のまだ二年生だ。
おてんば娘として名をはせている、部活勧誘も沢山されているようだ。
もちろんイレブンだなんて言われはしない。れっきとした『日本人』である。
「…その……ね」
カレンにしては珍しい。
普段ならすぐに言いたいことを言うはずなのに。
「ルル先生!あ、カレンも」
「シャーリー」
シャーリーもカレンと同じ。
ちなみに言うとリヴァルもニーナもミレイ会長も同じクラスだ。
皆が笑顔であることが、とても嬉しい。
特にシャーリーには、幸せになって欲しい。
「カレン、まだ言ってないの?」
「シャーリーが言ってよ。こんなの柄じゃないのよ」
「あのねー、ルル先生…」
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