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…毎回断るのは悪いと思っている。 しかし、これはシャーリー達のためでもあり、俺のけじめだ。 「あ、危ないっ!!」 「ほわぁっ」 思い切り、衝突された…痛い。 「廊下は走ってはいけない…お前はそんなことも知らないのか?」 …こんど、廊下にポスターでも貼った方がいいのだろうか。いや、それじゃまるで小学生だ。 「すいませんでした…」 生徒が俯いた顔を上げた。 癖毛の茶髪、緑の瞳。 …まさか、スザ…ク? 「あ、あれ?ルルーシュ、ルルーシュじゃないか!」 しかも、記憶がある…だと? 厄介だ。 まさか転入生のだろうか? 「あぁ、ルルーシュだが?よく俺の名前を知っていたな…しかし、お前に呼び捨てされる筋合いはない。生徒ではないのでな」 「すいま…せん」 …呆然としている。 俺にも記憶があるとでも思っていたのだろうか? 「あ、あのっ、ルルーシュ先生」 「何だ」 「職員室に行きたいんです、教えてください」 「…お前、全速力でそっちの方向に向かっていたじゃないか」 「いやぁ、一人じゃ不安で」 「……こっちだ」
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