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高校時代、顔が良くて物腰の柔らかかった充は、それをよく思わなかったクラスの男子に、ホモ扱いされ、信じた女子まで加勢してきた。
『充ちゃん!』
『え?』
『ほれっ』
クラスの男子の井上が投げてきたのは写真だった。
『!!!』
『だいじょうぶぅ?』
…さすが進学校
人事のように思った。
写真にはクラスで一番太っている男子とあられもない姿で絡んでいる俺が写っていた。
なんで俺が受け身なんだよ。
よくわからない反発心もあったが、それよりも、このアイコラ写真は…どうすべきか。
『なに、これ?』
極めて平常心で聞いた。
『いやいやいやいやいや、自分の事だよ?わかるよねぇ?』
『こんな合成写真作る時間と力あれば、勉強した方がいいんじゃないか。』
『もう認めろって。だいじょうぶ。僕達理解あるからさ、そういう世界にも興味あったんだ。』
『何言ってるの?本気か?』
『だから、ね?もっと充クンの事知りたいんだよ。』
鳥肌が立った。
こいつ狂ってる。
井上の学年トップの頭脳は、俺のアイコラ写真を作って嘲笑う為だけに培われたのか。
『だから、ね?裸見せてよ。』
………はぁ?
『なに言ってんの……………やっやめろ………………あああああ!!!!!!!!』
襲われた
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