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歩くこと、五分・・・
「着いたな、よし入るぞ」
「うん」
ガラッ
孝之が入ったとたん
「キャァァァァァァ」
と女子の黄色い声が上がった
うん、こうなるとは思った
孝之メッチャカッコイイしな
に比べて俺が入ったとたん
「うわぁ、なにアイツ」
「キモすぎる」
「あんな人なんかと、1年間も一緒とか最悪」
「なんだよあのオタク、マジ運がねぇ」
と批判の声が凄かった
うん、分かってるさ。自分でもこの格好はキモイって
でも仕方ねぇんだよ(泣)
俺には、バレるわけにはいかない秘密があるんだから
まぁ、頑張るしかないよな
俺はそう考え、黒板に張ってある席順を見た
どうやら俺は窓際の一番後ろみたいだな、孝之はその隣だった
「お前評判悪いな💧」
孝之が苦笑しながら、俺に言った
「仕方ないよ、こんな身なりだし。」
「そか、それで昨日さ・・・」
と孝之と会話してると、突然声を掛けられた
「初めまして、私、戸田亜樹っていいます。よろしくお願いしますね」
と孝之に挨拶をした
孝之がそれに答える、
「初めまして、俺は劉宮司孝之だ。んでこの隣にいるのが皇龍っていうやつ、身なりはこんなんだけど良いやつだから仲良くしてやってくれ」
「はい、よろしくお願いしますね?龍さん」
そう言ってほほ笑んだ
「うん、こちらこそよろしく」
俺はこんな俺に、軽蔑の眼差しをしないで話してくれたのに驚きながらも挨拶した
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