青年の門出

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その後… のりお達が逃亡した後、店長が先にやってきた。 彼の名は吉田拓乃郎(40) 最近この店の店長に昇格した彼は、妻と高校受験を控えた娘とマンションの20年ローンの為にいつも一生懸命働く男である。 この日も彼は意気込みウキウキと自分の店に早朝から足を運んだ…。 が。 店の様子がいつもと違う。 シャッターが何故か閉まっている。 そして客が待ちぼうけ状態になっていた。 そんな中客の1人が拓乃郎に声をかけてきた。 「あ、貴方もしや店員の人ですか?」 「はい…この店の店長の吉田と申しますが…」 「店長さん?どうしてココ閉まってるんですか?24時間年中無休なんでしょ?」 話を聞きながら…拓乃郎も焦っていた。客と全く同じ疑問を持っていたからである。 「さあ…私も深夜の方はパートに任せているものでして…すみません…。今様子を見てくるのですぐにも開店できると思いますから少々お待ち頂けますか?」 そう対応し、拓乃郎は裏口へと向かった…。 しかし。 裏口の前でおぞましい光景が彼の目に飛び込んだ…。 血まみれのヤクザが口を塞がれ…手足を縛られ…倒れていた…。 (…ひ…人ッ!?何!?何があったの!?てか…パートのヤツは!?) 拓乃郎はヤクザに呆気にとられながらも…店へと歩みを進め… 店内を見て 案の定 絶望した!! 血生臭い、ゲロ臭い床 壊滅的な店内 そして血まみれヤクザ 彼の頭は狂い始めた…。もう、滅茶苦茶に。(あ。何…コレ。何コレ何コレ何コレ何コレッ…「俺」の店が…えッ!?昨夜のパートの奴等何してくれてんの!?マジで…店ほったらかすわ…酒飲むわ…暴れるわ…挙げ句逃亡ッ!?ハァ!?なめとんのかァッ!?畜生畜生畜生畜生が…奴等の住所は何処だ!?訴えて…あ。住所聞かないで俺即採したんだった…あ。やっちまったな…てかこんな店じゃ客の信用失墜なんですが…ワタシローンも娘の受験も抱えてんのに…店出来なかったら養えないんですが…アヒャッ。アヒャアヒャ~もーなんでもいーやー♪アッヒャヒャ~♪」 ガンッ。 ドサリ。 突然現実逃避し、華麗なステップを踊り始めた拓乃郎は…棚に頭を打ち…倒れ…泣いた…。 「俺が…何を…したと…グスッグスッズズッ」 店長が遅いもんだから客が様子を見に来た時は…遅かった。 のりお達に巻き込まれた…不幸な拓乃郎であった…。 彼は復讐するであろう。 きっと
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