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後悔だらけの青年
のりおは…帰還した。あのカオスとなった駅前より…帰還した。
既にのりおの酔いは醒め、彼は激しい自己嫌悪に教われていた…服を引きちぎり、ジーンズを脱ぎ捨て、メイクしっぱなしで彼は全裸で…泣いた…。
(………何だコレ。正直ただち〆ち〆お〆〆こ叫んだだけじゃねーか…俺なにやってんだ…これじゃ単なるキ〇ガイじゃねーかよぉ…何が世界を変えるだ…何が「洗脳」してやるだ…出来るわけねーよ…大学なんか下らねーって言って辞めたら、仕送り止められたし…このままじゃ貯金無くなるし…でも仕事したくねーし…でも飢え死には嫌だし…アパート追い出されんのも嫌だし…でも仕事(以下略)」
…
つくづく彼はとんでもないダメ人間だ。
彼は結局、自分のROCKを見失い、SEX・PISTOLSだか前衛音楽だかスターリンだか分かんない音楽を時々「出撃」という形で表さないと落ち着かない男なのだ。
しかし、このままではいけないということも彼自身よく分かっているし、いつかは自分が先にくたばるともなんとなく予想がついている。
…にもかかわらず、彼は「俺のROCKで世界を変える」という漠然とした夢を捨てきれず、今に至っているのである…。
…彼はまだ思考の罠にはまっていた。
「仕事嫌飢死嫌仕事嫌飢死嫌仕事嫌飢死嫌…ぬふぅ…もう仕方ねー…シ〆シ〆して寝よ」
彼はおもむろにAVを取りだし(妹モノ)欲望を2回バーストさせ…寝た。
アレなシーンで非常に申し訳ないが…これは彼の精神統一法の一つである…理解して頂きたい。
そして
彼は
眠りから
醒めた。
「むぅ…くっっっはァァァァァッ!!!!」
咆哮一番
朝5時
「ははは世界が見える!!今日こそやったる、ワイはやったるでェ!!世界を「変」えたる!!見とれや猿ども!!!!」
…
…やっぱり
彼は
バカでした。
のりおの苦悩と快楽は結局まだまだ続くのであった…。
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