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しばらく夜闇を進み、
・
音霧は道を歩く標的達を見つける。
今回の標的は大人数。
8人ほどだ。
それを1人も逃がすことなく仕留める。
「…誰だ?」
音霧に殺される人らの第一声は決まってこうだ。
「人斬りの闇音か!!!」
8人いるから勝てるとでも思ったのか、一斉にかかってくる。
音霧は焦るでもなく小さく、低い声で
「力量の差もわからん哀れな馬鹿共が…」
とつぶやきあっという間に向かってくる奴らを
綺麗な太刀筋で斬ってしまった。
「ぐあぁ!」
斬られたやつが悲鳴を上げたのは一瞬。
朱が舞った。
もちろん衣服に血などは一滴も付いていない。
ただ足元に人だったモノと大量の朱が広がる。
その中心に音霧は佇んでいた。
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