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結局屯所に行くことになり沖田の後ろをついて歩く
「あのー。隣歩いてくれません?」
音霧はあぁ。と隣に移った
刺されるとでも思ったのか。と音霧は自己完結した
沖田は後ろだと話しにくいという理由だけなのだが。
2人でしばらく歩いていると
屯所が見えたらしい。
沖田はあそこです、と音霧に言った。
音霧は冷めた目…否。
獲物を見つけた猛獣の目を一瞬だけ垣間見せ、屯所を見た。
その一瞬を見たものはいない。
沖田は人を疑うことをしないのか、自分によほど自信があるのか何も言わず、刀も音霧が持ったまま屯所に入る。
阿呆だ。
沖田の評価をそう結論付けて後ろをついて歩く。
さすがに屯所内を隣に並ぶのは気が引ける。
ついて歩くと沖田が屯所の奥の方であろう部屋の前で止まった。
「沖田です、入りますね」
返事を待たずして襖を開け放った。
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