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その夜女は大刀を携えて実津屋を出る。
島原は夜の街。
道は明るい。しかし一本道を入ればそこは闇。
明かりすらない。
酔っ払った男2人は道に入ってしまった。
それが死への一歩だとも知らず。
男たちは気づく。
前から人が歩いてくることを。
「誰だ!!!」
この暗闇の中警戒心は強い。
「…お前らには名乗らずとも良い。………すぐに死ぬんだ」
その瞬間男は首を斬られて倒れた。
「ヒィ…闇音!!!!」
「そうだ、俺は闇音……」
そう言ったがもうその男には聞こえていなかった。
人を斬ったが血の一滴すら着物についていない。
男らに背を向ける闇音は消えた。
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