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「……間違ってはいないが…。
まぁいい。俺以外にはやるんじゃない。」
他の人にやろうものなら何を言われるかわかったものではない。
しかし世間知らずな真風だが忍としての能力は他より抜きんでている。
世間知らずなのは過去にいろいろあったからだろう。
しかし、真風は男、音霧は女。
恥じらいも何もあったものではないやりとりであった。
過去と言ってもそこら辺はお互い追及しないことに決めている。がしかし、
音霧は信頼の証として話した。
「真風。今日の依頼主。
幼馴染の1人なんだ。」
そこでいったん言葉をきって
本当にいたいことを飲み込む
「京はこれから荒れるぞ…」
「音霧に何もなければ俺はそれでいいのですが。
最近壬生狼が出しゃばってきています。
気を付けてください」
真風の言葉に音霧はハンと鼻で笑った。
「真風は俺が壬生狼なんぞに負けると思ってんのか?」
真風は小さく首を振った。
「俺は倒幕派でもなけりゃ佐幕派でもねえ。
壬生狼も長州も知ったこっちゃねえよ」
最後に俺は俺だ。そう言うと寝るための準備をした。
真風も同じ部屋で寝ている。
天井裏だったのだが音霧が止めた。渋々下で一緒に寝るようになったのである。
「明日、今日の客が来るだろう。」
ボソリと暗い部屋の中で言う
「期限は明後日まででは?」
あいつはそういう男なんだよ。そう言って眠りにつく
真風も音霧が眠った後
眠りについた
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