第二章『ハイサッサ…』

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人類最強になれない日々に苛立ちを隠せない俺。 おかげで仕事もはかどらない。 行動することにした。   人類最強なので何でも出来る。 俺は履いている靴下を手に装着し、隣の女性社員のパソコンの画面を『ハイサッサ…ハイサッサ…』と呟きながら拭く。 女性社員は引きつった表情のまま硬直している。 目を合わせると反らされるが、頭を掴み、無理矢理目と目を合わせさせてアイコンタクト。 人類最強スマイルをおみまいしてやると、女性社員は無言で立ち去った。              つづいて俺は給湯室へ乱入。 新人OLが居た。 人類最強なのでやや威嚇。 俺は新人に飛び付いてしがみ付くと、ヒザをカクカクさせながら『カツオの声は俺にやらせろ!カツオの声は俺にやらせろ!』と絶叫。 新人は崩れるように気を失った。 すると新人のポケットから一枚の手紙が出てきた。
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