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「伝説の勇者達のリーダーの胸には、レオン…
つまりライオンがついていたという伝説だったしな」
ダイアスの呟きに、ミズキは更に小さくなっていく。
ちなみに、伝説の勇者のリーダーも、やはり剣が基本武装だったという。
そう言ったところに、強いこだわりが見える。
「ま、俺自身も気に入ってるんで、問題ないんですけどね」
グリップを押し込み、おもむろにレオンゼロを前進させるゼロ。
急速に接近するゼロに向かって、マシンガンを発砲するイレイザー。
だが。
「そんな甘い照準で!」
左右に揺さぶりをかけ、なんなく銃弾を避けるゼロ。
「喰らえッ!」
イレイザーの脇を駆け抜けつつ、レオンブレイドを一文字に振るうレオンゼロ。
ズバアアッ!!
一気に3機を、たったの一撃で撃破するレオンゼロ。
「あ…R-9より全然速い!」
エルが呆然と呟く。
たしかに、今現在計測されたスピードだけとってみても、R-9のゆうに3倍は出ている。
「スピードだけじゃあないッ!」
再び左右に揺さぶりをかけるレオンゼロ。
完全に振り回される形で、尚発砲を続けるイレイザー。
残念ながら、その銃弾は掠りすらしない。
そして翻弄され、残りの2機のイレイザーが直列に並んだ所を、
「もらったあッ!」
ズンッ!!
レオンブレイドで、二体を一気に刺し貫く。
そのまま数十メートル引きずり、レオンブレイドを上方に思いっきり振り上げる。
見事に、上半身が真っ二つに切裂かれるイレイザー。
スピードだけではない。とてつもないパワーだった。
爆発炎上する5機の無人AI機。
合体から撃破まで、鮮やか過ぎる手並みだった。
「…あ!さ、さらに5機の無人機の攻撃用AIを起動します!」
計測されるその機体のポテンシャルに、呆然としていたエルは更に5機の機体を起動させる。
今度起動したのはR-9。
ゼロ達が乗っていた、空戦も可能な可変式人型起動兵器だ。
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