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俺はふと周りを見渡した
「ぐすんっ」
多くの人が涙を流している
俺はみんなが悔いがなく楽しくて離れてても笑っている、そんな状況が理想だったがどうもそうにはいかないらしい...
俺も不思議と涙がこぼれた
不意に後ろから肩をたたかれた
「はい.これ」
後ろの席の女子がある一枚の紙を俺に渡した
[上木くんへ]
今までありがとね。
なんかこの一年間は短かったね...。
最初は私、上木くんの事そこまで知らなくて...でもだんだん学校で話すようになって..
いっぱい知れたよ!上木くんのこと。
優しいとこ
たまにかっこいいとこ笑
ちょっぴりえっちいとこ笑
なによりも私を大切にしてくれたこと
全部含めてその性格が大好きだったよ。
これからは離ればなれになるかもしれないけど、
いつかまた...きっと...逢って無邪気に今までみたいに..笑いあえるよね...?
最後にありがとう...「憂磨」
ではまた逢える日まで
[未来より]
涙が溢れた
振り返って声をかけようとするが彼女は俯いて泣いている
(そっとしておこう...)
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