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「ありがとうございま~す。」
結局、麗子のごり押しも手伝い、ワンピースを購入してしまった。
「変じゃなかったよね?大丈夫だよね?」
それでも不安になり、度々麗子に聞いてしまう。
「あんた本当に分かってないな。星は自分に自信なさすぎ!顔だって整ってるし、スタイルだってすっごいいいのに…。いつまでも隠したままだと人生の半分は損するよ?」
麗子は真剣な眼差しであたしを一喝した。
「ごめん…。」
「星、もう5年も恋してないんだし、元彼の事もそろそろ思い出に変えなきゃ。ワンピースはその為の第一歩として勇気出して着てみれば?」
麗子の言葉が胸に響く。
元彼に捨てられて、何するにも力が入らなくて、かなり麗子や周りの人達に迷惑掛けた。
それでも麗子はあたしを元気付けてくれて、少しずつ自分を取り戻す事が出来た。
「そっか…うん、そうだよね。あたしちょっと頑張ってみようかな。」
麗子の言葉は不思議と勇気をくれる。
あたしは少しだけ前に進めるような気がした。
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