#1

7/13
前へ
/34ページ
次へ
「麗子、今日夜空いてる?買い物付き合って欲しいんだけど。」 散らかった服を畳み直しながら、パソコンで在庫管理をしている麗子に声を掛けた。 「買い物?いいよ~。今日は彼氏バイトだから。」 「は?バイト?あんたの彼氏フリーターなの?」 「違うよ、学生なの!」 「大学生?」 「…高校生…。」 「はっ?!」 麗子の言葉に耳を疑った。高校生の彼氏だなんて一体いくつ離れてると思ってるんだ。 「淫行ですよ、お姉さん。」 「ちょっ!やめてよ~、変な事言うの!真面目に付き合ってるの!あたし達は。」 「はいはい。さーせん。」 麗子は顔を思いっきり赤くしながらまたパソコンを打ちはじめた。 少しからかい過ぎてしまった。反省。 そんなやり取りをしている内に、遅番の子達が「おはようございます。」と、元気に出勤してきた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加