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大阪での日々
大阪では辛いことばかりだった。
彼氏は大阪に人脈はない。だからシノギも何もなかった。
あたしが食わせるというのは承知の上だった。
あたしは彼氏の上の紹介で、クラブのホステスとして勤める事になった。
キャバクラでしか働いたことのないあたしは、戸惑いを隠せなかった。
大阪弁にもなじめない、福岡のやり方と違う仕事。毎日のように口説かれ、連日連夜のアフター。
最初は怖くて仕方のなかったアフターも、1ヶ月したら慣れてきた。
アフターでの逃げ方も心得た。
毎日高級ワインやシャンパンを飲み、酔っ払い家に帰る。
彼氏に八つ当たりをするのが多くなった。
申し訳ないと思っても、家に帰り彼氏がいるのに腹がたつ。
お互いどうしようもなかった。
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