残酷な神様

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あたしが14歳のクリスマス。お母さんの誕生日でもあった。 でもお母さんは具合が悪いと言って布団から出なかった。 「背中が痛いから風邪だと思う、ちょっと寝てれば治るから」 と笑って病院にも行かなかった。 でも、良くはならなかった。 お母さんは肺ガンになっていた。 末期で手術もできない状態で、あと三ヶ月ももたないと聞かされたときは頭が真っ白になった。 神様。あたし、何か悪いことしたかな? なんでうちだけがこんな目に合わなきゃいけないの? お父さんもいない家からお母さんまで奪っていくの? こんなことになるなんて思いもしなかった。あたしにはお父さんがいない分、お母さんがいるのが当然の権利だと思ってた。 現実にはそんな保障はどこにもなかった、神様はどこまでも不公平で残酷だった。
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