第1話

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 無事に肉を入手し帰る途中──   「現れましたわ!」    現れた……。   「今度は逃がさないぜ」   「いいかげん覚悟なさいまし」    ……しつこい。   「あぁ逃げるな!?」   「追いますわよ!」    結局、彼らは私の家の前まで追って来た。  ……しつこい。   「さ、さあ、もう……逃げられな……ごほ」   「ま、まったく……ぜぃぜぃ……なんて体力ですの!?」    変身中には劣るが、私の身体は同じ年齢の子供より遥かに上だ。    ていうか、ホントしつこ過ぎ。   「……」   「な、何ですの?」   「……何でいたの?」    首を傾げる二人に、私は少年の方を指差して一言。   「魔女の家」   「え!?」   「行ったんですの!?」   「あ、いや、その……」   「危険だから行くなと自分で言っておきながら──」    私は言い争い(少女が一方的に少年を責めている)を最後まで聞かずに家に入った。    ……最初からこうすればよかった……。
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