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帰り道に少年を見かけた。
さっき告白しようとした少年ではないが、やっぱり名前は知らない。
栗色の髪をしたその少年は母さんの家を覗き込んでいる。
……そういえば母さん、「子供って可愛いわね~😃一人で悪い魔女の私を倒しに来たわよ~😜」なんて言ってたな。
私の視線に気付いたのか、少年はこっちの方を見ると睨み付けてきた。
「何見てんだよ」
「……別に」
「……こんな所で何してんだ?」
「……散歩」
「……」
「……」
少年は舌打ちすると村の方へ走って行った。
……母さん、子供って可愛くないよ……。
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