団結

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ケレイト族首領、ワン・カンは神経質そうな男だという印象を受けた。  「あなたがイェスゲイ亡き後のキヤト族を率いるテムジンですか。タタル族を滅ぼしたいがためにここにきたのでしょう?」  「そうですワン・カン殿、俺は世話になったイェスゲイの仇を討ちたいのです。どうか兵をお貸しください。」  ワン・カンはしばらく考え込んでいた。だが口元をふっと緩めるとこういった。  「あなたの気性は私の義兄イェスゲイの若いころにそっくりです。いいでしょう、ケレイト族の勇士たちをあなたに貸し与えます。」
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