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数日後ボルテの一家とともにすごしていた俺の元に悲しい知らせが届いた。なんとイェスゲイがタタル族のものに毒殺され、その遺体を見せしめとして鳥に食らわせたというのだ。イェスゲイの後ろ盾がなくなったいま、ボルテの両親は、用済みとばかりに俺をアイルから追い出した。俺はキヤト族のアイルへ馬を飛ばした。
だが、俺がキヤト族のアイルに到着したとき、もはや部族のものはみな逃げ去った後で、連れ戻すことができたのも、ほんのわずかのものたちだけであった。俺はイェスゲイの仇討ちをすることに決め、集めたキヤト族の民にこういった。
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