プロローグ

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ここは何処だ? 真っ暗で何も見えない。 「誰かー!!」 シーンと静まる空気。 静寂がかえって耳鳴りの様にキーンと音を発てる。 「喉が渇いた」 暑いのか寒いのか解らず、カラカラの喉を潤す為水を求めさまよった。 ヒタヒタヒタ 足にはタイルの様な… 木造の様な… 不思議な質感を感じ、夢遊病のように両手を四方に伸ばし歩いた。 「?」 今何か聞こえた…… 「……」 声だ! 子供の! 女の子の声だ!! 「おーい!」
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