目覚めた悪魔

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リリリリーンリリリリーンリリリリーンリリリリーンリリリリーンリリリリーンリリリリーン 「!?」 目覚めは最悪だった。 ベッドのマットと壁に挟まった薄い携帯が、自己主張するように派手なイルミとMAX音量で騒いでいた。 「…ンあ~ハイ」 気怠い声を出し、とりあえず携帯の音を止める。 「あっ!曽根崎先輩!俺っす」 「んだよ!小森」 寝癖だらけの髪を手グシで整えながら、起き上がり壁にもたれた。 「じっ事件っす!!」 「事件?」 小森の様子から、大きな事件であろう事は予想がついた。 しかし、頭を働かせるためベッドの横にある小さなカウンターテーブルから、ターボライターとタバコを取り上げ火を付けた。 ゴォォと言う音が響き、淡い紫色の火柱が勢い良く上がる。 フーゥ 白い煙を口から吐き出すと、肺が新しい空気を求め収縮を始める。 「聞いてますか!?事件です!!」 携帯を膝の上に置いても、小森の声は部屋に響き渡る。 「あぁ…聞こえてる」 2回目の煙を吐き出すと、頭がスッキリし始めた。
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