光の出逢いまで

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父は会社を経営していたから裕福ではあった。 母と年の離れた弟。四人で幸せだった。 あの冬の日までは……。 その日はイブであり、弟の誕生日。 雪の様に白い月の夜だった。 レストランで食事する予定で、皆は先に父の車で店に向かっていた。 私は友達とのパーティーに行き、一人で電車で行ったのだった。 駅から店に向かって歩いていた私の携帯が鳴った。 父の車が事故にあったのだ。 父と母は、ほぼ即死。弟は瀕死の重傷だった。 母の兄が、残された私と弟を引き取ってくれた。
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