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西日のさす、一日の終わりが近づいた時間のことです。
モノカキ先生の新しい原稿を清書していた書生が、ふと筆を休めて尋ねました。
「先生は…
『言葉』についての書き物をしてらっしゃるんですよね?」
ちゃぶ台でお茶をすすっていたモノカキ先生は答えます。
「………そうかも、しれない。」
書生は尋ねます。
「そうかもしれない、とは?
ご自身のことなのに?」
モノカキ先生は答えます。
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