視線‐アイズ‐

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俺が今いる場所は、自宅にある自分の部屋。 こんなところでも俺の自由は無い。 天井の隅を見れば、監視カメラがあって、俺の行動を常に見ている。 こんなカメラなら、俺の家には何個も取り付けられている。 すべて、アイツが付けたもの…。 始めはリビングに一つだけ。 『ちょ、なにしてるんですか?!』 『何って…カメラだよ?』 『なにを勝手にっ……』 『これで、いつでも君の顔が見られるだろ?』 『……』 そう言って笑ったアイツの顔は、なぜか無邪気だった。 その笑顔に…俺の大好きなその笑顔に負けた。 .
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