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ジャラン
朝からこの音を聞くのも、自分の格好が無様なのも、もうすっかり慣れてしまった。
首輪 手錠 監禁 強姦 ・・・・・・
感情なんてものも、ほとんど無いに等しい。
「おはよう、俺らの姫サマ? よく眠れた?」
そう言って飯を持ってくる、眉の濃い彼も、元々はこんなんじゃなかった。
・・・・・・少なくとも俺の前では。
「別に・・・いつもと一緒ですよ。 何にも変わらない」
「あ、そ」
微笑みが浮かんでいた頬には、一気に冷酷な雰囲気が漂いだす。
でも、そんなもの恐くない。 このくらいじゃ、何も恐くない。彼がキレるのはいつものこと。
「飯。置いとくから。 残したらお仕置き」
俺の手錠だけを外し、それだけ言って彼は部屋を後にした。
とりあえず、用意された飯を食う。
お世辞にも豪華とはいえない食事を、ただ黙々と食う。
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