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カメラの前ではかろうじて許してくれてるけど、こういう場所では絶対許してくれない。
だから…仲間と笑っているオレを見た彼は、
「…帰りますよ」
いきなり強くオレの腕を掴んで、そう言った。
「え…? ちょ、痛いって!今立つから!」
「………」
彼は無言だった。
楽屋の中には、オレの、彼に抵抗する声しか聞こえない。
誰も…喋れなかった。
なぜなら、傍目から見ても分かるほど、彼の怒りは大きかったから。
そして、家に着いたら、今のオレの状態にされた。
「なにすんだよっ」
「こうしたら、もう誰とも会えないでしょう? んふふ。やっと俺だけのモノになった…」
そう言って、彼は微笑んだ。
「ッッ……」
……恐かった。
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