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……こんな時間に。
学習塾帰りか?
そう考えたのは、二人がジャージ姿でなく、それらしき器具も持っておらず、代わりに手提げバッグを携え、日に焼けていなかったから。
それと、何となく小利口そうな雰囲気を醸し出していたのも、判断材料だった。
二人は注文を済ますと、トレイに商品を載せて、店内をキョロキョロ見回していたが、何故かオレの直ぐ近くの席に二人で収まった。
『いただきま~す』
中々お行儀の良い所を見せて二人はバーガー(多分どちらもシーキャット三段パワフルバーガー)をパク付き、黒色の炭酸入り飲料(恐らくはシーキャット特製ダイエットコーク)で流し込んで行く。
よっぽど仲良しなのか、二人は全く同じメニューらしかった。
少しの間黙々と食事に集中する二人。
どちらともなく口を開いた。
店内にはオレ達以外客がいない。
会話は筒抜けもいい所。
「あのさー」「ん?」
可愛いらしい少女達の声が響く。
「今日の」「うん」
「出来どうだった?」
テスト、とかあったのかな?
「う~ん……まあまあ、かなー」浮かない声。
「あたしは、ダメだったよー。85点、てとこかな……」「うわちゃ~」
駄目なりか。
85点は駄目なりか。
オレは目を閉じて、夜空に光る星を思い浮かべたが空しいだけだった。
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