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「! 完全犯罪!?」
「もしかしたら……」
しない。しない。もしかしない。
「この事は二人だけの」「うん。分かったよ。みんなには内緒だね」
ぅおーい。ここにいるぞー。直ぐ近くにいるぞー……おーい。
心の中で叫んだ。
二人は指切り拳万(げんまん)を行う。
俺の存在はオブジェクトのようなものらしい。
寂しい。
軽やかな伴奏と張りのある歌声がくぐもって二人のテーブル上から聞こえて来る。
再び、二人はケータイに取り組む。
ピッピッピッピッピピピピッ。
ボタンを押す操作音ばかりが辺りを支配。
いかん。
催(もよお)して来た。
二人の方を未練がましくチラチラ見遣りつつ、
オレはトイレへと向かった。
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