第一話

2/5
前へ
/41ページ
次へ
それは突然やってきた。 『謎の女の存在』 夢なのか現実なのか揺らめいていてよく解らない… 『お姉ちゃん』 そう呼んでいた気がする… でも私に姉は居ない…ハズだ… 親にも聞いてみた… やはり知らないようだ… 自分の子どもを間違うようでは、親失格だとも思う。   しかし、その日は訪れた…   調べ物があり、図書館へ行き、インターネットで気になる記事を見つけた。 6年前、日本を訪れた外国人の話だった。 正装なのか、マントを羽織ったその姿が印象に残った。 プリンセス(お姫様とも。)を願う事もある、ごく普通の少女だった。   ある時、夢を見た。   インターネットで見たマントの男と、今の自分と同じくらいの女の子が一緒に車に乗っていた。それを、なぜか必死に追い掛ける夢だった。 必死に追い掛けて、追い掛けて追い掛けるが、車に追い付くことすらできずに目が覚めた。   **「…どんな夢だよ…夢で疲れるなんて…」   母「はづきー、ご飯よー。」   ハヅキ「はーい。いまいくー。」   乱雑に机の上に置いてある本を整理し、学校から帰ったままだった事に気付き、寝間着に着替える。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加