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ハヅキ「あれ?こんなのあったっ…け…」
雫型のイヤリングを手に取った瞬間、誰かが自分に笑顔で話し掛けてくる映像が目の前をよぎる。
ハヅキ「なんだ**ちゃんか。なんかあったん?」
**「…これ…直しておいたから…」
ハヅキ「マジで!探してたんだよー。ちゃんと直ってんじゃん☆ありがとー☆」
そう言って渡された物は自分が大事にしていたイヤリングだった。
ハヅキ「…?でも、なんで急に?」
**「…せっかく直したのに返すのを忘れていたら、また同じものを買ってしまうと悪いから…」
ハヅキ「あ、そっか。そーだね。ありがと☆」
パタンッ
部屋の中では、久々に出てきたイヤリングをうれしそうに耳に着け、鏡を覗くような声が聞こえる。そしてドア越しに声がした。
**「…ちょっと出掛けてくるね…」
決して鮮明ではないその映像が消えたと同時に、脱力感に襲われ、その場にへたりこんでしまう。
ハヅキ「ハァ…ハァ…なに…コレ…頭痛い…」
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