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両親は仕事、妹は学校に出かけて、家には美香一人だけ。喉が渇いたのでフラフラする身体で階段を降りる。
足に力が入らず、何度も踏み外しそうになりながらもなんとか一階に辿りついた。頭がクラクラする。キッチンに向かい冷蔵庫から麦茶を取り出してグラスに注ぐ。
そんな単調な作業すら、ままならない。テーブルの上にはサンドイッチ、母が用意してくれたのだろう。有り難いが、まったく食欲がなかった。
口の中が気持ち悪いので、歯を磨こうと洗面所に向かう。そして唖然とした。
鏡に写るやつれた女、目は窪み、クマができた、青い顔。
「これが、あたし?」あまりの変貌にしばらく立ちすくんだ。
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