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……いつもの休日の朝を迎えたはずだった。
今日は本屋にでも行こうかと思いながら階段を降りて、リビングの敷居を跨いだ。
そこまでは良かったんだよ。
何でさ……
「ママ殿、おかわりでござる」
「はいはい」
何でこの侍は食卓に馴染んでんのかな?
何気におかわり要求してるし、母さんも特に違和感なくご飯盛ってるし。
突っ込むべきか……?
「……ママ殿、彼は誰でござるか?」
先に突っ込まれた!?何、横目でチラチラ見てんだよ!
ホームのはずが急にアウェイの雰囲気じゃねーか。
「俺の不肖の息子の悠斗だ。まぁ、仲良くしてやってくれ」
「ふむ……悠斗殿でござるか。よろしくお願い致す」
……いや、そんな丁寧に挨拶されると。
椅子から降りて土下座とか止めてよ。
んなことされたら……
「いっ、いえ、こちらこそ」
ほらっ、普通に挨拶しちまったじゃん!
べっ、別に場の空気に流されてる訳じゃ無いんだからっ!
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