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翌朝、
夏姫は昼過ぎに目覚ましのアラーム音で目を覚ました。
「ん~よく寝たぁ」
カーテンを開けると一面に広がる銀世界が眩しく夏姫の瞳に映った。
「積もったなぁ~」
夏姫はあの公園の近くのマンションに一人暮らし。
大学の服飾科を2年前に卒業し、今はプロのデザイナーとして仕事をもっていた。
歩いて20分もかからない距離にアトリエ『Cask(カスク)』を構えており、
パタンナー(デザインされた服を型紙に起こす人)の雪野(ゆきの)、
ミシンで服を縫う、装飾担当の美和子(みわこ)と唯伊(ゆい)の4人で働いている。
4人は大学時代の同期で、仲が良くファッションへのこだわりや考え方も共通するものがあった。そのため、4人でブランド『Cask』を作りあげたのだった。
室内で作業することがほとんどの夏姫は、近くにあるあの公園に気分転換に訪れることが多かった。
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