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そんな中、
大きな箱を抱えて歩く一人の女の子の姿
名前は、
『上條 夏姫(かみじょうなつき)』
夏姫は輝くX'masのイルミネーションには目もくれず、黙って俯きながら通りを突っ切った。
段々と街の光が遠ざかっていく。
そして、
街灯もない細い小道を抜けて、小さな公園に足を踏み入れた。
振り向くと今歩いてきた街が一望できる。キラキラと輝きを見せるイルミネーションが小さな星のように遠くに光っている。
この公園は街を見渡せる坂の上に位置していた。
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