30人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はまず、虎吉に電話した。
プルルル、プルルル
虎吉「よう、どうしたんだ?」
龍慈「………………」
虎吉「おい!どうしたんだ?」
龍慈「オレの…俺の妻が殺された。息子は監禁された」
虎吉「本当か!じゃあ、待ってろ。今そっちに行く」
龍慈「分かった」
1時間後…
虎吉「おい、龍慈居るか?」
龍慈「ああ、此処にいる」
虎吉「ひどい有り様だな…まるで惨劇を物語っているようだ」
龍慈「くそ、俺は何も出来なかった。俺は父親失格だ」
虎吉「そう落ち込むな。奥さんは残念だったがまだ息子さんが生きている」
龍慈「でも、居場所が分からん。それに本当に生きてるか分からないし」
虎吉「ところで、お前が握っている手紙、それ何なんだ?」
俺は虎吉に手紙の内容を言った。
虎吉「…と言うことはまだ息子さんは生きているな」
龍慈「なんで、分かるんだ?」
虎吉「冷静に考えてみろよ。奥さんと息子さんを殺したとしても恨みはお前に有るんだから、相手は自分の手で復讐したいだろ。だから、奥さんは殺して、息子さんは監禁したんだろう」
最初のコメントを投稿しよう!