刻み屋

これからの生活

虎吉｢とりあえず、犯人のことは置いといて。これからどうするか考えよう｣

龍慈｢………………｣

虎吉｢…いい加減にいつものお前に戻れよ。確かに奥さんを殺され、息子さんを監禁されたら誰でも放心状態になるとは思うけど、いい加減現実を見ろ｣

龍慈｢…ああ、分かってる、分かってるけど、何故か何も思いつかないだ、ただ復讐だけしか考えられない｣

虎吉｢そらそうだろ、俺だって同じことになったらお前と同じになるだろう。だけど復讐ばかりに気を取られてばかりじゃあ息子さんは助けられないだろうし、ましてわは、復讐なんかできっこない。だからいつものお前に戻るんだ｣
俺はその言葉に胸をうたれた。そして俺は…。

龍慈｢ああ、ありがとうな虎吉。お前のおかげで、冷静になれたよ｣

虎吉｢…どういたしまして｣
そして俺等はこれからのことを話しあった。