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3
美弥の首筋にやさしく口づけながら、美弥の細い腰を引き寄せる。
少し湿った薄いパイル越しに、俺は柔らかな美弥の体の線を感じていた。
美弥の舌に、俺の舌を絡める。
柔らかくて、熱い……。
「シャワーしてくるね……待ってて」
そう言いながら、俺は美弥の瞳を優しく見つめた。
「うんっ!早くね!待ってる!」
じっと俺を見つめる美弥の視線は熱い。
俺は、バスルームのドアを開けて。
後ろ手にドアを閉める。
美弥って、面白いよな……。
大人っぽい顔と同時に、すぐにかわいい子供っぽい顔も見せる。
そんな、捉えどころの無いところが美弥の魅力なんだよな……。
俺は服を脱いで、熱いシャワーを浴びる。
広めのユニットバスのバスルームには。
換気扇を回していても、白い湯気が立ち込めていた。
もう12月か……。
いつの間にか、今年も終わろうとしている。
俺は少量のボディーソープを手にとって、軽く体を洗う。
美弥は、俺を愛しているのだろうか?
いや、きっと愛しているに違いない。
だけど、俺は知っているんだ。
美弥が愛しているのは、俺だけではないということを。
だから、俺は美弥に対して。
そんなに罪悪感を感じないでいた。
美弥と俺は、似ているのかもしれない。
そのときの俺は、そんな風に感じていた。
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