決勝

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そこには車イスにすわり点滴をつるして、何やら器具をつけた少年がいた。 となりには親らしき人がいて俺に会釈してきた。 俺はかがんでサインをしてあげた。 「ありがとう!ペンスキー時代から応援してます!今日もぶっちぎってよ!」 そういわれた。 親らしき人に話を聴くと、重度の難病で今日が最後の外室許可なんだとか。 それを聞いて俺は自分の帽子を彼に被せて。 「俺もがんばるから坊主もがんばれよ」そういってわかれた。 あんな小さい子が放送の少ないIRLから俺を応援していると聞いて少し勇気がわいた。
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