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春の麗らかな日差しがカーテンの隙間から差し込む朝。
気持ちよく眠っていると耳元で目覚ましの音が鳴り響きます。あぁ…耳障りですね。
人が気持ちよく寝てるのに邪魔をする目覚ましにはチョップをくれてやります。何かが歪む音がしたのはきっと気のせいです。
例え気のせいでなくとも関係ありません。
安眠を妨害した目覚ましが悪いのですから。なんといいますか…不可抗力ですよ、きっと。
目覚ましをチラッと見てみると、見事なまでに歪んでいました。
…うん、僕は何も見ていません。きっと寝ぼけているんですよ。
軽い現実逃避をしながら微妙に這いだしていた布団に潜り込みます。
そして、そのまま暖かい布団にくるまり二度寝をすることに決めました。この幸福は誰にも邪魔させやしません。
良い具合にウトウトしてきました。これはもうすぐ夢の世界に旅立てますね。
それでは、僕は夢の世界に旅立ちますのでおやすみなさ―――
「おっはよー!朝なんだからさっさと起きろよな!!」
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