僕とバカと安眠妨害

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「おい、今バカって言わなかったか?」 チッ…聞こえてましたか…。 「いやですね。僕が友人(?)である貴方にそんなこと言う訳ないでしょ?」 「そうだよな…いくらお前でも友人に対してバカなんて言わないよな!」 バカは単純です。簡単に騙されてくれました。 世界中の人間がこのバカみたいに単純なら僕は天下を取れますね。 「………あれ?なんか友人の後に余計なもんがついてたような…?」 む…思ったより勘がいいみたいですね。 「気のせいですよ。友人の後に余計なものなんてついてませんよ。まったく…そんなことを言うバカは嫌われますよ?」 「うーん…気のせい、なのか…?」 今はっきりバカって言ったのに…聞いてませんね。 単純ですから同時に2つのことは考えられないんでしょう。 「僕は着替えてから出ますので外で待っててください」 「着替えてからか…よしわかった!おばさんの料理食いながら待ってるぜ!」 さっきまでの疑問を放り投げて言って部屋から出て行き階段を駆け降りていくバカ。 完全に朝食目当てで来てますね…。 そんなバカに呆れながら寝間着を脱ぎ、制服へと着替えます。
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