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無関心少年
その日はいつもより余計に多くの雨が降っているような気がする…すると、奥から二つの影が見えてきた。
「お兄ちゃん、お父さんとお母さんは何処にいるの?」
少女が掴んでいた手を引っ張りながら少年に尋ねた。
「……。」
しかし、少年は何も言わず、その場から逃げたい様子だった。
「どうして、何も話してくれないの…?」
少女が今にも泣いてしまいそうな様子だったのを少年が慌てて気付き、そっと、少女の頭を撫でて呟いた。
「今は…知らない方がいい。」
少年が呟くと少女がその場に倒れた。
まるで…記憶が消えていくような…………
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